コラム

過剰に有為転変する街「東京」

東京に出張するたびに思うことは「何が面白くてこんなに街が一変するほど、四六時中建て替え工事をするのだろう?」という事。

これだけ常に街並みが変わると、「あっ、粋でオシャレだな!」という感触を持っても、次に来るともう変わっているので何か、次から次へアクションシーンが過激化するアメリカ映画の様。

無機質で人工的な街並みは一過性の驚きはあっても、心に染み入る感動はない。

結局、根底にあるのが日本の美しさや日本人の美的感覚を大事にする、という理念ではなく、いかに集客率を上げるか、収益を伸ばすか、という資本主義概念だからこうなるのだろう。

世界一の観光大国スイスには、全ての街並み決定にブルガーデマインデという地域住民共同体が関与し、スイスの街並みの美しさを守っている。永世中立国なのに軍事力が強靭だったり、日本がスイスから学ぶべき点は多い